マンスリーマンション、ウィークリーマンションの違い

マンスリーマンション、ウィークリーマンションとは?

マンスリーマンションは主に1ヶ月単位、ウィークリーマンションは主に1週間単位で借りる賃貸住宅を示しますが、この契約期間による区別について明確な定義はなく、当初から数か月や1年といった契約で借りる場合のほか、1日単位で借りられるものもあり、同一のものとして取り扱われることもあります。

あらかじめベッドやテーブルなどの家具やテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などの家電・生活用品が揃えられているケースが多く、部屋の鍵を受け取ればすぐに入居することができ、玄関は電子錠やスマートロックが採用されているケースもあり、鍵の受け取りすら不要な場合もあります。

建物1棟がすべてマンスリーマンションやウィークリーマンションとして運営されている場合だけでなく、一般の賃貸マンションや分譲マンションの1室がマンスリーマンション・ウィークリーマンションとして貸し出される場合もあります。
また、同じ建物内のマンスリーマンションでも、部屋によって運営会社が異なるケースもあります。

普及の背景と、一般的な賃貸住宅との違い

長期滞在するには割高になりやすく生活機能に乏しいことが多いホテルと、入居する際の手続きが煩雑で転居費用などもかかる賃貸住宅の中間的な住居として、以前からマンスリーマンションやウィークリーマンションは運営されてきました。

しかし、長期出張のビジネスマンや、家の建て替えに伴う仮住まいされる方などが主な利用者で、比較的社会的な認知度も低かったことから一般的には、まだ認知度が低く、利用される方も限定的でした。
しかし2008年3月の定期借家法施行や2018年6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行などを経て、新たな賃貸ビジネスモデルとして参入する事業者が増加し、認知度の高まりとともに、不動産会社がマンスリーマンション・ウィークリーマンションを運営することも多くなりました。

一般的な賃貸住宅は、主に2年契約で敷金や礼金、仲介手数料などのほか、保証人を必要とする場合も多くなっており、契約を更新する際には地域によっては、更新料も必要となることもあります。
これに対してがマンスリーマンション・ウィークリーマンションは、短期の契約が前提となり、敷金や礼金は不要なことが一般的です。

また、ホテル等の様に期間によって家賃や利用料金が異なったり、特別なキャンペーンが行われることがあるのも特徴です。
※運営会社によってはマンスリーマンション・ウィークリーマンションでも保証人を求められたり、保証料が必要になる場合があります

 

マンスリーマンション・ウィークリーマンションを借りる時の注意点

不動産賃貸業として「定期借家契約」に基づき運営されている場合や一時的に使用されるものとして「一時使用貸借」として契約する場合、旅館業(ホテル)による長期宿泊の形態による場合があるのですが、利用者がその判別をするのは難しく、契約期間中の家賃を一括前払いする場合、翌月分家賃を1ヶ月ごとに支払う場合など、費用負担の方法も運営会社によって異なります。家賃を一括前払いした後に途中解約が必要になっても、金銭の返還を受けられない契約になっていることも多いようです。
また、定期借家契約の場合は、仲介する不動産会社が契約に先立って重要事項説明を行いますが、多くのマンスリーマンション・ウィークリーマンションは所有会社や所有会社から借り上げをした運営会社(サブリース会社)が貸主となり、利用者との間で直接契約を結ぶため、重要事項説明はされないケースも少なくありません。
気軽に借りられる反面で、解約時の手続き、違約金の規定、問題発生時の責任の所在などについての確認が疎かになりやすくなってしまう場合もありますので、契約前に契約内容等を十分確認されることが大切になります。