堺市とは
堺市は大阪府の中南部、大阪市の南側に位置する、人口約82万人の都市です。大阪市と隣接していることから、大阪市のベッドタウンとしての機能もあります。その証拠に昼間人口は少なく、夜間人口は多い都市なのです。
堺市といえば商人の町。そんなイメージがあります。戦国時代や江戸時代のドラマや小説には「堺の商人」が欠かせません。その代表例は茶人としても有名な千利休でしょう。実は堺の影響は現代にもみられます。町名に「堺」や「栄」といった漢字が使われている地名は堺の商人が活動していた可能性が高いのです。大阪や名古屋、今は消滅したものの東京の地名にも堺商人の痕跡は残っています。
実は堺市、もっと古い時代には日本の中心だったこともあります。その痕跡は古墳。仁徳天皇陵とも伝えられる大仙古墳をはじめとして、世界遺産登録された大きな古墳が市内のあちこちにあります。沿岸部の工業地帯と緑豊かな古墳群のコントラストは堺市独特のものです。沿岸部の工業地帯は阪神工業地帯の一角をなし、製鉄業や製造業の工場が建ち並んでいます。
堺市の物件利用料の相場は？
堺市内でも中心部のウィークリーマンションやマンスリーマンションの物件利用料は1日あたり2,500円から3,000円程度です。ワンルームもあるものの、40㎡程度の１LDKの物件もあります。市の中心部から離れた物件は2,000円前後の水準です。堺市内でのこうしたウィークリーマンションやマンスリーマンションはビジネスユースがもっとも想定できる利用方法となります。臨海部の工業地帯への長期出張などが典型的な利用方法です。
堺市のアクセス・交通事情は？
まずは鉄道について。市の中心的な駅は南海高野線の堺東駅です。この堺東駅から大阪の駅までは12分程度となっています。また、東京までは新幹線を乗り継いで約3時間です。市内の南海電鉄はこの高野線のほか南海本線も通っています。南海本線を使えば関西国際空港まで堺駅から約30分です。
JRは阪和線が走っています。阪和線の堺市内での中心的な駅は堺市駅。堺市駅から大阪駅までは約25分の道のりです。また、関空にも行くことができ、堺市駅から関空まで約40分となっています。
大阪市から堺市までは地下鉄もつながっています。御堂筋線の終点なかもず駅は堺市内です。なかもず駅から大阪市の中心である梅田駅までは約30分です。南海高野線からつながる泉北高速鉄道も中百舌鳥駅から光明池駅まで約15分でつないでいます。
堺市で特徴的なのは阪堺電気軌道、通称阪堺電車です。これは軌道が市電サイズとなります。市内にある停留場は大和川停留場から浜寺駅前停留場まで15停留場です。
堺市は高速バスも東京や横浜市などの主要都市を結んでいます。バスタ新宿までがおよそ10時間、横浜市までが約9時間です。
堺市内の路線バスの主な担い手は南海バスです。堺東駅、坂井駅、泉ヶ丘駅などにターミナルを持っています。堺市は市営バスを持っておらず、民間業者と大阪市営バスを引き継いだ大阪シティバスが主力です。堺市内の鉄道は大阪市と和歌山市方向の南北方向に延びており、東西方向に路線はありません。これを補完するのが路線バスの役割となっています。堺駅と堺東駅をつなぐ路線、堺東駅から鳳駅方面の路線などが代表例です。
堺市は高速道路としては、阪神高速の湾岸線と堺線の出入口があります。堺出入口から大阪市の梅田出入口まで約17分の所要時間です。同じく堺出入口から東名高速の東京インターまでだと約6時間で到着します。
堺市の各エリア情報
堺区
堺市の中心地区で、南海電鉄の堺駅や堺東駅があります。阪堺病院もこちらの地区です。このほか、堺市役所も所在しています。政治や交通の中心でもある堺区には世界遺産でもある百舌鳥古墳群もあり、観光地の要素もあわせもっているのです。
西区
鳳駅を中心とした地区です。区の西部は工業地帯で大規模な工場が建ち並んでいます。区の東部は住宅地。中には敷地の広い高級住宅地もあります。堺市立総合医療センターやこども急病診療センターもあることから、急な病気でも安心です。
中区
丘陵地帯が続く地区です。泉北高速鉄道が縦断しており区内にも多くの駅があります。大阪市のベッドタウンとなっており、大阪市内へ通勤する人も多く住んでいる地区です。ベルランド総合病院もこの地区にあります。
