奈良県生駒市
生駒市は奈良県北西部に位置する11.5万人の都市です。市域には奈良県と大阪府を分断する生駒山地を含み、市域は生駒山地の東側に広がっています。奈良市内へ通勤する人も多いのですが、大阪府に隣接することから大阪方面への通勤者が特に多いのも特徴です。このため、生駒市は「大阪府のベッドタウン」と呼ばれています。
生駒市は元々生駒聖天宝山寺の門前町が起原のまち。門前町として栄えてはいたものの、それ以外には奈良と大阪を結ぶ街道がある程度でした。これといった特徴のまちだったのが変化したのは、1914年現在の近鉄奈良線開通です。これにより大阪方面や奈良市方面へのアクセスが向上し、一気に活性化しました。こうして生駒市のベッドタウンとしての道のりが始まるのです。
生駒市の地勢は平地が少なく市街地の中心でも丘陵があるのが特徴。市内は平地が少ないため丘陵地や山地であっても開発されました。その証拠に市域である生駒山地東側はかなり上部まで住宅地化しています。一般には観光目的で設置されるケーブルカーが通勤の足として活躍中です。この近鉄生駒ケーブルは1918年の開業。このケーブルカーは日本で最も古いケーブルカーの路線なのです。
生駒市は関西文化学術研究都市高山地区にも指定されています。生駒市は学園都市でもあるのです。奈良先端科学技術大学院大学をはじめとして高山サイエンスプラザや企業の研究所が地区内に建ち並んでいます。
このように大阪府に接する立地条件からベッドタウンとして発展した生駒市。今後もその立地を生かして発展していくことでしょう。
生駒市の物件利用料の相場は?
生駒市内のウィークリーマンションやマンスリーマンションの物件利用料は1日あたり3,000円から3,500円程度です。広さは20㎡程度のワンルームが中心。物件の多くは生駒駅周辺にあります。生駒市はベッドタウンであるため、大阪方面や奈良方面双方へのアクセスが良好です。このためウィークリーマンションやマンスリーマンションの利用目的はビジネスと観光両方が考えられます。大阪方面を考えるとビジネスユースも想定できます。大阪環状線に乗り換えできる鶴橋駅までは20分足らず。そこから大阪各地に行くことが可能です。大阪は観光名所も数多くあるため、観光目的の滞在もできます。反対方向に目を転じるとそこにあるのは奈良市の神社仏閣群。日本国内のみならず、海外からも多くの人が訪れる古都奈良。生駒市を拠点に奈良市や南部の桜井市、吉野までも足をのばせます。このように交通の便のよい生駒市での利用には複数の利用目的が想定されます。
生駒市のアクセス・交通事情は?
生駒市の中心駅は近鉄生駒駅です。生駒駅は奈良線の駅であるとともに、生駒線、けいはんな線の始発駅でもあります。生駒駅からJR大阪駅や地下鉄梅田駅までは乗り換えをして40分ほどです。東京までだと、近鉄で京都を経由して新幹線で行くとすると約3.5時間で到着します。
高速道路は第二阪奈道路が通っています。小瀬インターから国道24号、西名阪自動車道経由で東名高速道路の東京インターまで5.5時間です。大阪方面には壱分インターから阪神高速梅田出入口まで20分から30分ほどかかります。
路線バスは奈良交通が市内を走っています。多くの路線がありますが、主な路線は富雄庄田方面、旭ヶ丘方面などです。
生駒市を発着する高速バスは東京都、千葉県などの関東方面から大阪府方面などがメインです。生駒駅前からバスタ新宿まで約7時間かかります。
生駒市の各エリア情報
生駒駅周辺
市内の主要駅である近鉄奈良線の生駒駅のあるエリア。鉄道の玄関口だけでなく、生駒市役所などの行政機能、近鉄百貨店などの経済機能も集まる文字通りの中心地です。生駒駅は近鉄奈良線と生駒線、けいはんな線の分岐駅となっています。それだけでなく、近鉄生駒ケーブルの始発駅です。これだけの機能を有する生駒駅。倉病院はこうしたエリアにあります。
東生駒駅周辺
生駒駅のひとつ東側にあたる東生駒駅周辺のエリアです。生駒市立病院があり、その最寄り駅でもあります。鉄道だけでなく、国道168号が走るなど交通の便は良好です。駅前にはマンションも建ち並び、その人気を物語っています。駅前は中高層の建物があるものの、その背後地は閑静な住宅地が広がっているのが特徴です。
俵口町周辺
生駒駅からは北方向に位置する地区です。生駒駅までの県道があり、生駒駅までのアクセス環境が整っています。阪奈中央病院もこの県道沿いです。さらに南には主要地方道阪奈道路が走っており、大阪市方面、奈良市方面へも短時間で行くことができます。俵口町交差点より北側は緩やかな丘陵地であり住宅地が広がっています。