高知県のマンスリーマンション

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高知県とは
高知県は四国地方の南部に位置する県で、その人口は約68万人です。県庁所在地は高知市。高知市の人口は32万人で県民のおよそ半数が高知市に住んでいるのです。これは都道府県の中でも高い比率で、こうした一極集中型の都市をプライメートシティといいます。つまり、高知市は県内に強い影響力を持っているのです。
高知県は本州からみると、四国の中でももっとも遠い位置にあります。このため、交通の便が悪く、瀬戸大橋が開通する以前は他の地域と交流がしにくい土地柄でした。これは不便な反面、独特の文化を生み出すことにもつながります。例えば料理です。カツオのたたきや皿鉢料理といった高知県独自の料理は、こうした土地柄から生まれました。かつての交通の便の悪さは高知県に独特の文化、雰囲気を与えており、これらは観光資源にもなりうるのです。瀬戸大橋の開通や高速道路網の整備により他地域への連絡も改善され、高知県にも多くの人が訪れるようになりました。
ここで高知県の産業をご紹介します。農業は温暖な気候を生かして多くの特産品があります。その代表例が早場米。7月末ごろには収穫できる品種でほかの米が出回る前に出荷することができます。このほか、なす、ししとう、しょうがといった野菜が全国でも生産高上位です。
反対に工業は平地が少なく、工業地の集積が低いことから出荷高は多くありません。石灰の産地が県内に点在するため、そこから産出する石灰を使ったセメント業がさかんです。規模は小さいながらも高知空港周辺には半導体の工場などがあり、IT関連の企業や研究所もあります。
高知県は観光業に恵まれています。豊かな自然、建築、人物、いずれも他の地域にはないものを持っているのです。足摺岬や室戸岬、四万十川のような景勝地、高知城のような城郭、坂本龍馬のような幕末の志士など数多くあります。ただ、大型の集客施設があるわけではないことから、観光客そのものが少ないことが課題です。優良なコンテンツはあることから、今後はその活用方法が期待されます。
独特の雰囲気を持つ高知県はドラマや小説の舞台としても取り上げられています。「竜馬がゆく」や「功名が辻」などは、坂本龍馬や山内一豊といった郷土の有名人が主役です。大河ドラマの舞台にも何度もなっています。桂浜の坂本龍馬像や記念館は県内でも屈指の観光地です。
高知県は人口の減少や過疎化など、地方の多くが抱えている課題もあります。その一方で豊かな観光資源など高知県だけが持つ強みもあるのです。今後、高知県がどのような方向に進み、発展していくのか注目しましょう。

高知県のアクセス・交通事情は?
まずは航空便からみていきます。瀬戸大橋が開通したとはいえ、関東方面からは飛行機のほうが時間的に有利です。こうした事情もあり、高知空港は地方空港としては多くの便があります。国内線は羽田空港や伊丹空港、県営名古屋空港といった都市部が中心です。高知空港から羽田空港まで1時間15分かかります。なお、高知空港の愛称は「高知龍馬空港」です。
次は高知県内の鉄道について。高知県の中心的な駅は高知市のJR高知駅となっています。JR東京駅からJR高知駅は鉄道のみを使うと、新幹線や特急を乗り継いで約6時間30分、JR新大阪駅からは4時間、香川県高松市のJR高松駅からは約2時間10分ほどの所要時間となっています。JR高知駅は高知県への玄関口であると同時に、市電の駅もあることから高知市内の重要な交通拠点でもあるのです。
高知県内を走っているJRは土讃線と予土線です。土讃線は香川県多度津町の多度津駅から高知駅を経て、四万十町の窪川駅までを結んでいます。ただ、特急などは直接高松駅や岡山駅、松山駅などに乗り入れることがほとんどです。土讃線を利用して高知駅から岡山駅まで約2時間30分、松山駅までは乗り換えを含めると4時間30分ほどかかります。予土線は宇和島駅から高知県四万十町の若井駅を結ぶ路線。幹線ではないこともあり、特急の運行はありません。高知県側からは土讃線の窪川駅からの発着です。窪川駅から若井駅までは後から説明する土佐くろしお鉄道の線路を走ります。宇和島駅から若井駅まで約2時間です。
土佐くろしお鉄道は第三セクターで経営されている路線です。中村線、宿毛線、ごめん・なはり線の3路線があります。このうち中村線と宿毛線は土讃線の延長線として運用されており、両線をあわあせて「四万十くろしおライン」という愛称もあるほどです。予讃線の特急がそのまま両線に乗り入れ、乗り換えなしで宿毛駅まで達することができます。高知駅から宿毛駅まで特急を利用すると約2時間です。ごめん・なはり線は南国市の後免駅から奈半利町の奈半利駅までの路線。後免駅で土讃線と接続しています。奈半利駅から高知駅までは乗り換えを含めて約2時間15分です。
県の東部では徳島県から阿佐海岸鉄道が走っています。徳島県海陽町の阿波海南信号場から東陽町の甲浦信号場までの路線です。この路線は線路と道路の両方を走ることができるデュアル・モード・ビークル(DMV)という珍しい形式の車体を使用しています。阿波海南信号場から甲浦信号場まで約17分です。
高知市内には市電も走っています。とさでん交通が運営する路線電車です。桟橋線、後免線、伊野線が現在運行しています。高知駅前やはりまや橋など、高知市の主要な場所を結ぶ市民や観光客の重要な足です。高知駅前停留場から桟橋線の終点である桟橋通五丁目停留場まで約15分となっています。
高知県の高速道路は高知自動車道が中心です。高知自動車道は愛媛県四国中央市の川之江ジャンクションから四万十市の四万十インターまでの道路。高知インターから高知自動車道や松山自動車道を使って松山インターまで1時間40分ほどで到着します。このほか、高知インターから岡山県の岡山インターまで約2時間、東名高速の東京インターまで約8時間30分です。

高知県の各エリア情報
高知市
高知県の中部に位置する人口約32万人の都市です。県庁所在地でもあり、県内最大の都市でもあります。坂本龍馬、板垣退助、岩崎弥太郎といった幕末の人物ゆかりの地でもあり、彼らの足跡は観光資源でもあるのです。高知城下の街並み、市電、定期的に開催される市などが高知市の独特の雰囲気をかたちづくっています。
南国市
高知の東隣に位置する人口約4.6万人の都市。高知市に隣接していることもあり高知市から大きな影響を受けています。例えば鉄道。市内にはJR、土佐くろしお鉄道、市電であるとさでんがありますが、いずれも高知市とつながっています。高知市への通勤している人も多く、南国市は高知市のベッドタウンでもあるのです。
四万十市
高知県の西部に位置する人口約3.2万人の都市です。市名にもなった四万十川が市内を流れています。中心地の中村は京の都を模して造られ、その碁盤の目状の街並みは「土佐の小京都」と呼ばれるほどです。「日本最後の清流」ともいわれる四万十川を観光資源としてまちおこしを図っています。
香南市
高知県東部に位置する人口約3.2万人の都市。平成の大合併により誕生しました。市名は香美郡の南部を市域とするためです。特産品はニラ、みかんのほか、シイラ漬漁業と呼ばれる珍しい漁法で捕獲するシイラとなっています。
香美市
高知県東部にある人口約2.6万人の都市です。高知県内の市で唯一海に面していません。産業は米や柚子を中心とした農業、そして林業です。アンパンマンの原作者であるやなせたかし氏の生誕地でもあることから、香美市立やなせたかし記念館、通称アンパンマンミュージアムがあります。
土佐市
高知県のほぼ中央部に位置する、人口約2.5万人の都市。仁淀川がつくった平野に市街地が広がっています。昔から農業がさかんで平野部ではビニールハウスを利用した施設園芸、産地では果樹栽培が主体です。また、仁淀川の豊富な水を利用した製紙業も行われています。
須崎市
高知県の中部にある人口約2.0万人の都市です。市域が東西に長く、長大な海岸線を有しています。その地形も複雑で多くは深い入り江です。そんな沿岸のまちなので漁業はさかんなのですが、工業としては鉱業が中心となっています。市内ではセメントの原料でもある石灰などが産出するのです。このため、セメントメーカーなどが拠点を有しています。
安芸市
高知県東部に位置する人口約1.6万人の都市。高知県東部の中心でもあります。三菱グループの創始者、岩崎弥太郎はこのまちの出身です。また、阪神タイガースがキャンプをする地としても有名となりました。主な産業は林業や製炭業でしたが、最近ではビニールハウスを使った促成栽培にも力を入れています。
土佐清水市
県南西部にある人口約1.2万人の都市です。太平洋に突き出した足摺岬が天気予報などで報じられることがあります。カツオ漁などの遠洋漁業が有名で1950年ごろは人口も多く隆盛を極めました。全盛期よりは少なくなったものの、今でも遠洋漁業の基地として機能しています。
室戸市
高知県の南東部に位置する人口約1.1万人の都市。台風の位置情報としてよく利用される室戸岬が市内にあります。市内に鉄道路線はありませんが、阿佐海岸鉄道が運行するDMVが乗り入れ中です。室戸市内ではバスとして運行しているものの、市内では初の鉄道車両が乗り入れたことになります。

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