高知市
高知市は高知県の中部に位置し、その人口は約32万人です。高知市は県庁所在地でもあり、県政や県の経済の中心でもあります。市の人口32万人は、高知県の人口約68万人のうちの半数に迫るものです。これは全国的に見ても高い比率で、こうした一極集中型の都市をプライメートシティといいます。このように高知市は県にも強い影響を持っているのです。
高知市は高知平野の西部に位置し、北部には工石山のような標高1,000ｍ以上の山もあります。市街地に関してはほぼ平坦で標高数百メートルの山が散見される程度です。気候は温暖で「南国土佐」と形容されることもあります。県内ではプロ野球の球団がキャンプをするほど温暖な気候です。
高知市は県庁所在地であるため、教育機関も集中しています。国立大学ならば高知大学、県立大学なら高知県立大学や高知工科大学などです。
高知市は観光業もさかんです。高知県は本州からみると四国でもっとも遠い県になります。瀬戸大橋がない頃は船か飛行機しか交通手段がありませんでした。こうした事情もあって高知県や高知市は独自の文化が育ったのです。さらには、高知市は幕末から明治期にかけて多くの著名人を輩出しています。例えば坂本龍馬、三菱グループの創始者岩崎弥太郎などです。桂浜の坂本龍馬像は高知を代表する景観としてテレビなどでも頻繁に使用されます。高知城も現存する12の木造天守閣のひとつ。このように高知市には多くの観光資源があります。
高知市の物件利用料の相場は？
高知市内のウィークリーマンションやマンスリーマンションの物件利用料は1日あたり2,000円から4,000円程度です。広さは20㎡程度のワンルームから50㎡程度の2DKまであります。高知市内でウィークリーマンションやマンスリーマンションの利用目的はビジネス、観光両面が考えられます。高知市は県内の中心都市です。政治・経済・教育とほとんどの機能が集中しています。高知県内でビジネスをしようとすると高知市が便利です。また、高知市は観光資源が豊富にあります。高知県は東京や大阪から遠いため、日帰りは困難。短期間の滞在では有名な観光名所も回り切れません。そうなるとウィークリーマンションやマンスリーマンションの出番です。最近戻りつつある外国人観光客が腰を据えて観光しようとすると長期間の滞在が必要となります。多くの観光資源がある高知市だからこそゆっくりと観光を楽しみたいものです。
高知市のアクセス・交通事情は？
まずは航空便から。市内に空港はないものの、遠方からは飛行機が利用されます。瀬戸大橋が開通したため、関西地方や中国地方からは鉄道での移動も増えました。ですが、関東方面からは現在でも飛行機のほうが時間的に有利です。国内線は羽田空港や伊丹空港、県営名古屋空港といった都市部の空港への便が中心です。代表例として高知空港から羽田空港まで1時間15分かかります。
次は高知市内の鉄道について、市内の中心的な駅は高知市のJR高知駅です。JR東京駅からJR高知駅までは新幹線や特急を乗り継いだ場合で約6時間30分ほどかかります。同様にJR新大阪駅からは4時間、香川県高松市のJR高松駅からは約2時間10分ほどの所要時間です。JR高知駅は市電の駅もあることから高知市内の玄関であるとともに、高知県への玄関口口でもあります。
土讃線は高知駅を通る路線です。土讃線は香川県多度津町の多度津駅から高知駅を経由し、高知県の西側の四万十町の窪川駅までを結んでいます。ただ、特急などは直接高松駅や岡山駅、松山駅などに乗り入れることがほとんど。土讃線の特急を利用すると、高知駅から岡山駅まで約2時間30分、松山駅までは乗り換えを含めると4時間30分ほどかかります。
高知市内には市電も走っており、高知城下を走る市電は高知市の代表的な風景です。とさでん交通が運営する路線電車で、桟橋線、後免線、伊野線など3路線が運行しています。市電は高知駅前やはりまや橋など、高知市の主要な場所を結んでおり、利用者の重要な交通手段です。高知駅前停留場から桟橋線の終点である桟橋通五丁目停留場まで約15分の所要時間となっています。
高知市発着の高速バスは、東京などの関東方面から中部、関西をはじめ福岡県まで広く走っています。JR高知駅前からバスタ新宿まで約11時間の所要時間です。
市内の路線バスは市電も運行しているとさでん交通が主体です。市電を補完するように走っています。多くの路線がありますが、蛍橋を経由して鳥越方面、中万々や横内を経由する路線などがあります。
高知市は高知自動車が通っています。高知インターから松山インターまで、高知自動車道や松山自動車道を使って1時間40分ほどで到着します。このほか、高知インターから岡山県の岡山インターまでが約2時間、東名高速の東京インターまでが約8時間30分の所要時間です。
高知市の各エリア情報
高知駅前
JR高知駅周辺のエリアです。JR高知駅は高知市のみならず高知県の玄関口。南口には市電の停留所、北口にはバスターミナルを備えています。空港行きのリムジンバスも高知駅発着です。観光案内所もあり、観光の拠点としては最適なロケーションになります。高知病院や近森病院がこの周辺です。
高知城周辺
高知市のシンボルのひとつ、高知城の周辺です。JR高知駅からみると南西方向になります。高知駅前が観光の拠点ならば、高知城周辺は政治経済の拠点。高知市役所も高知城の南側に位置しています。島本病院も高知城の東側にあります。
高須周辺
JR高知駅からみると南東側、国分川の東側に位置するエリアです。高知厚生病院もこの周辺にあります。高知自動車道の高知中央インターにも近く、インターへアクセスする幹線道路もあることから利便性の高いエリアです。幹線道路沿いにはロードサイド店舗がみられますが、背後には中小の工場が建ち並んでいます。
