愛媛県今治市
今治市は愛媛県の北東部、東予地方にある都市です。人口は約14.5万人。今治市は平成の市町村合併により人口が増え、今では県内で第2位の人口規模です。それだけでなく、四国地方の都市では各県の県庁所在地に次ぐ第5位の人口となっています。
今治市は瀬戸内海に面し、古くから海上交通の要所として栄えました。伊予国の国府が置かれていたことからもその重要性がわかります。
海上交通に恵まれた今治市は自然と造船業がさかんになりました。木造の帆船時代から造船を手掛けており、最盛期には多くの造船所がありました。残念ながら日本の造船業自体が他国に仕事を奪われている状況であり、今治市もその例にもれません。それでも市内に14もの造船所を抱える、日本の一大造船拠点なのです。
造船に代わって今治の名前を有名しているのは、タオル産業。「今治タオル」といえば今やブランドです。元々繊維業がさかんでしたが、大阪の泉州タオルよりも出荷額が少ない時代が続きました。1960年頃大阪の繊維産業が衰退し今治が出荷額第1位となりましたが、今治の繊維産業も右肩下がりの状況。このままでは衰退してしまうと危機感を持って取り組んだのが今治タオルのブランディングだったのです。現在ではブランドの維持や品質の向上に努めています。
今治市はしまなみ海道の四国側の起点です。しまなみ海道は今治市から瀬戸内海の島々を経由し、広島県までつながっています。一部開通時にはしまなみ海道観光がブームになりました。現在でもロードレースが開催されるなど、まちおこしや観光スポットとして、何より本州側への重要な連絡路としての役割を果たしています。しまなみ海道によって本州と陸続きとなったことで教育にも影響を与えました。獣医学部のみではありますが、市内では岡山理科大学今治キャンパスが開設されています。ひとつの橋が今治に与える影響は大きなものがあるのです。
今治市の物件利用料の相場は?
今治市内のウィークリーマンションやマンスリーマンションの物件利用料は1日あたり2,500円程度です。広さは20㎡程度のワンルームが中心。今治市内でウィークリーマンションやマンスリーマンションの利用目的はビジネスと観光両方が考えられます。今治市は造船のまちであり、関連企業も多くあります。造船を業とする企業は全国的には少なく、特定の場所に集まっています。その数少ない拠点のひとつが今治市。こうした特質を持つ都市では、ビジネスユースに最適です。また、観光の拠点として機能もできます。今治市はしまなみ海道の起点です。本州からの観光客や瀬戸内海を周遊する観光客の拠点ともなります。このように交通の便のよい今治市での利用には複数の利用目的が想定されます。
今治市のアクセス・交通事情は?
今治市の鉄道は予讃線が通っています。今治駅から東京駅までは陸路のみで新幹線や特急を乗り継ぐと約6時間。空路を併用すると約4.5時間です。
路線バスは瀬戸内海交通、瀬戸内運輸などが担っています。市内中心部と大三島方面、伯方方面など市内を網羅しています。また、松山市や高松市などの四国各地への便も活発です。
全国的な高速バスは、東は東京都、大阪府、福岡県などが主な範囲。代表例として今治駅前から渋谷マークシティまで約12時間です。
高速道路はしまなみ海道でもある西瀬戸自動車道が通っています。今治インターから東京インターまで約8.5時間、阪神高速の梅田出入口までが約4時間です。
今治市の各エリア情報
今治駅前
今治市の鉄道での玄関口です。今治市は海のまち。このため瀬戸内海方向の東側に中心があります。玄関口だけあってホテルなどが多い印象です。駅前の店舗も多くあります。瀬戸内海病院もこのエリアです。従来は裏口であった南西方向も開発されています。また、しまなみ海道はこのエリアから見ると北部です。このようにかつてよりもさまざまな方向からビジネス客、観光客が訪れるようになりました。
今治城周辺
観光名所としても知られる、今治城周辺のエリアです。今治城の天守閣や縄張りだけでなく、舟入りと呼ばれる、お城専用の船着き場の跡もみられます。これは海上交通を抑えていた今治ならではの光景です。城下町の風情が残っており、碁盤の目状に切られた区画が往時を伝えています。美須賀病院もこの周辺です。
片山地区
JR今治駅から南西方向に位置する、現在の交通の要衝です。国道196号と同317号の交差点付近に位置します。沿道は交通量も多く、ロードサイド店舗が建ち並ぶ場所です。その一方で一歩幹線道路から中に入ると水田が広がる地域もあり、のどかなエリアとなっています。山内病院がこの周辺です。