福岡県福岡市博多区は？
博多区は、福岡県庁所在地で福岡市を構成する7区の行政区の1つです。人口は256,435人(令和５年４月１日)。福岡市の東部にあり、北西から南東に向かって長く伸びたなだらかな平野地です。区の北部は交通の拠点として栄えた地域で、博多港やJR博多駅、福岡空港といった、陸海空の物流拠点を抱えている大都市です。北は九州北部の玄関口、南は閑静な住宅地域が広がっています。陸の玄関口・ＪＲ博多駅を中心に、金融機関・商工会議所・国の庁舎・企業の支店等や商業施設が密集し、全市の5割を超える卸売業が博多区に集積しています。海の玄関口・博多港があるウォーターフロント地区は、国際会議や企業のミーティングなどが行われるＭＩＣＥ施設が点在する海のゲートウェイです。空の玄関口・福岡空港は、地下鉄で都心部と直結する交通利便性に優れた空港で、韓国をはじめインバウンドも多く訪れるグローバルゲートウェイです。
博多区は古来より異国人の往来が多い地域で、鎌倉時代には海外貿易商人が多く移住する、国際商業都市として発展しました。江戸時代に入ると地域産業が盛んになり、高級織物で知られる「博多織」や「博多人形」といった伝統工芸品が誕生しました。博多人形は、明治33年パリ万国博覧会に出品されるなど世界規模で高名な存在です。また、印刷関連業や食料品製造などの分野も盛んに行われてきました。縄文時代からは水稲農耕や畑作が盛んで、都市化が進むにつれ近代では商業都市として栄えています。一方、水産業では「博多漁港」でサバやアジ、ハモなどの生鮮水産物が多く水揚げされ、中核集積基地としても機能しています。
大都市でありながらも福岡市博多区の近くには、自然を満喫できる公園や神社仏閣がいくつもあります。「聖福寺」は日本最古の禅寺で、風光明媚な庭園で有名です。博多総鎮守として知られる「櫛田神社」では、博多祇園山笠が奉納を祈願し毎年厳かに執り行われています。「博多どんたく港まつり」も博多祇園山笠と並ぶ博多有数のお祭りで、毎年200万人程の人が参列し街の風潮を高めています。また東長寺や承天寺、住吉神社など古くからの神社仏閣が軒を連ね、多くの人を癒しています。お寺に続く承天寺通り「博多千年門」は、博多旧市街エリアのウエルカムゲートです。弥生時代日本最古の稲作集落跡のひとつである板付遺跡をはじめ、金隈遺跡、那珂八幡古墳、比恵環溝住居遺跡、古墳時代の剣塚古墳など多くの遺跡がみられるのも博多区の特色です。
都会の洗練と自然が調和した博多区は、歴史と伝統の息吹感ずる、複合的で魅力的な街です。
福岡県福岡市博多区の物件利用料の相場は？
福岡市博多区内のウィークリーマンションやマンスリーマンションの物件利用料は一日あたり3000円～4000円程度です。広さは25㎡程度のワンルームが中心となっており、広い部屋では30㎡程のワンルームもあります。
博多区は交通アクセスが充実したエリアで、山陽新幹線などが乗り入れる「博多駅」や九州の空の玄関口「福岡空港」が立地する交通の要となる都市です。博多区には12ヶ所のインターチェンジがあり、市内外への車移動もスムーズで、遠方へのアクセスにも優れています。交通手段の利便性により、通勤、通学、旅行など様々な用途でウィークリーマンションやマンスリーマンションの需要が高い街です。博多駅周辺には大規模なビジネス街が広がっており、単身赴任でのウィークリーマンションやマンスリーマンションの利用も多くあります。また博多区は都心部でありながら、治安もよく安心して暮らせる街なので、単身女性の方のウィークリーマンションやマンスリーマンションの需要も増えています。
福岡市博多区のアクセス・交通事情は？
【鉄道】 福岡県福岡市博多区には14駅あり、主要な駅は、
博多駅：『ＪＲ九州新幹線』博多～鹿児島中央、『ＪＲ山陽新幹線』博多～新大阪、『ＪＲ博多南線』博多～博多南、『福岡市営七隈線』博多～橋本(福岡県)、『ＪＲ鹿児島本線（門司港～八代）』博多経由、『福岡市営空港線(姪浜～福岡空港)』博多経由
吉塚駅：『ＪＲ鹿児島本線』、『ＪＲ篠栗線〔福北ゆたか線〕』吉塚～桂川(福岡県)
中洲川端駅：『福岡市営空港線』、『福岡市営箱崎線』中洲川端～貝塚(福岡県)
雑餉隈駅：『西鉄天神大牟田線(西鉄福岡(天神)～大牟田)』雑餉隈経由
他、桜並木駅(西鉄天神大牟田線)、櫛田神社前駅(福岡市営七隈線)、祇園駅・東比恵駅(福岡市営空港線)、千代県庁口駅・呉服町駅(福岡市営箱崎線)、南福岡駅・竹下駅(ＪＲ鹿児島本線)があります。
【空路】福岡空港：『関西空港・伊丹空港』大阪行き。『成田空港・羽田空港』東京行き。『花巻空港』岩手行き。
【航路】中央ふ頭クルーズセンター(博多港国際ターミナル)：博多港～釜山
【バス】バスターミナルは、博多バスターミナルとHEARTSバスステーション博多がある。『西鉄バス』博多自動車営業所・竹下自動車営業所・雑餉隈車庫：バスタ新宿行き・岡山駅西口行き・宮崎駅行き・ 鹿児島空港行き・福岡空港行き・長崎駅前行き・下関駅行きなど。
『昭和自動車（昭和バス）』福岡空港行き・天神行き・伊万里行きなど。『JR九州バス』広島県行き・山口県行きなど。
【有料道路】『福岡高速道路』千鳥橋ジャンクション・豊ジャンクション・月隈ジャンクションなど12ヶ所のインターチェンジがあります。
福岡市博多区の各エリア情報
(中洲、ベイエリア)
中洲エリアは、那珂川と博多川に挟まれた長さ約１キロ、幅約２００メートルの細長いエリアです。数多くの飲食店や屋台が立ち並び、夜は賑やかな歓楽街として人気のあるエリアです。現在では西日本一の繁華街と名をはせており、歌舞伎町・すすきのと合わせて日本三大繁華街と称されることもあります。また、ベイサイドプレイス博多や博多ポートタワーなどの観光施設や、マリンメッセ福岡、福岡国際会議場などのイベント施設が多数あるエリアです。最寄り駅は福岡市営地下鉄箱崎線・呉服町駅です。呉服町駅周辺はかつて日宋貿易で栄えた博多商人の町として知られています。寺社が多い地域で、20程の寺院が散在しています。歴史ある歓楽街で、九州三大祭り博多祇園山笠の「集団山見せ」は呉服町交差点からスタートします。博多駅へと続く大博通りにはオフィスビルが建ち並び、飲食店が軒を連ねる一方で、一歩裏通りに足を踏み入れると歴史ある店舗も健在で、昔ながらの街並みも残された近代と歴史を楽しめるエリアです。
(吉塚、千代エリア)
西には御笠川が流れ、北は博多湾に接している博多区の北端部に位置するエリアです。エリア最寄り駅は、福岡市地下鉄箱崎線「千代県庁口」駅になります。交通利便性が高い地域で、地下鉄で「天神駅」や「博多駅」「福岡空港」へ、福岡高速道路環状線では近隣都市へ。様々な交通機関に恵まれた地域です。大きな公園や九州大学など、緑茂る都会の緑陰のような喧騒離れた一隅があるなかで、「福岡県庁」をはじめ公共施設や医療施設、商業施設が充実した暮らしやすい環境です。比較的平坦な地形なので、高齢者が多く住んでいるのもこの地域の特徴の一つです。「千代県庁口駅」周辺には、駅と直結する商業施設「パピヨン24」や”博多の台所”と呼ばれる「博多せんしょう」が立地。カフェやレストラン、八百屋や精肉店、鮮魚店などが並び多くの人が行き交う活況なエリアです。
(住吉エリア)
ショッピングモール、レストラン、シネマコンプレックス、劇場、ホテル、オフィスビルが複合された大型総合施設「キャナルシティ博多」があります。観光スポットとしても人気が高く、多くの観光客が訪れ賑わいを見せるエリアです。下町風情感じる美野島商店街はインバウンドの市場が高く、異国情緒を味わえるのもこのエリア特有の特徴です。美野島商店街では、古くからの商店が並び、新鮮な野菜や活きのよい魚が安く手に入ります。マンションの数も多く治安もよいので、ファミリー層や単身女性も安心して暮らせるエリアです。
(博多駅東、福岡空港エリア)
博多駅周辺から東側のエリアです。主要駅周辺のエリアなので合同庁舎をはじめとしたオフィスやハイアットリージェンシー福岡、ホテルレオパレスからビジネスホテルまでホテルが多いエリアです。また、ビジネス街に近く、単身者向けマンションが多いことも特徴です。福岡空港まで直結している駅「福岡空港駅」までは約6分。一般路線バスや高速バスが充実した博多の玄関口となっているエリアです。
(竹下、那珂エリア)
準工業地域に囲まれた、工場や倉庫、中小企業の事務所、浄化センターなどが建ち並ぶ工業地域で構成されたエリアです。近年では人気の大型ショッピングモール「ららぽーと福岡」が開業し敷地内や周辺道路も整備され、街一帯の雰囲気も一変しました。多くの人で賑わう話題のエリアです。施設内にはバスターミナルが新設されアクセスの幅が広がり、人口・世帯数共に増加しました。最近では住宅街の雰囲気が色濃く、子育て世代が多く暮らす、住宅地としての人気が高騰している注目のエリアです。
